合併
企業の合併
企業合併
企業合併とは、複数の企業が契約を締結し法律に則った手続をした上で合併することです。
合併は企業組織の再編手法の一つで企業の再編や統合のため、古くから行われてきました。
吸収合併とは
吸収合併とは、合併する会社のうちの一つの会社を存続会社として残し、一方の会社の権利義務を存続会社に承継させて消滅させるものをいいます(会社法2条27号)。
新設合併とは
新設合併とは、合併の当事者となる各会社を解散して、新たに設立する会社に全て承継させる方式のことです(会社法2条28号)。
対等合併と吸収合併の関係
対等合併とは、合併比率1:1の合併のことです。合併する企業の事業規模や知名度の大小関係を見て慣用的に対等合併と呼ぶだけで、合併の手法とは関係ありません。
逆さ合併とは
吸収合併の中で、事業規模が小さい会社を存続会社とする合併を「逆さ合併」と呼ぶことがあります。
逆さ合併をあえて行う理由は、合併による損失の回避や、繰越欠損金の控除ができるといった利点があることが挙げられます。
三角合併とは
2006年5月1日から施行された会社法において、対価を存続会社の株式に限らない、いわゆる「柔軟な対価による合併」が認められました。
これにより存続会社自身の株式ではなく、存続会社の親会社の株式を交付する方式も可能になりました。
合併比率とは
合併比率とは、被合併法人の株式1株に対して合併法人の株式を何株交付するかを表す比率です。
合併比率が1対1である合併を慣用的に「対等合併」といいます。
合併比率は、両社の資産負債の状況、収益力、ブランド力あるいは経営者の資質などあらゆる観点を比較することにより決定されます。